暦Wiki
黄道通過 (Ecliptic passage)†
- 惑星等の天体が黄道面を横切ることを黄道通過といいます。
- すべての惑星はほぼ同じ面=黄道面上を運動していますが、完全に同じ面というわけではありません。
- 天体が黄道面を南から北へ横切るところを昇交点、北から南へ横切るところを降交点といいます。
#黄道面の北側とは、地球の北極がある側のことです。
- 黄道通過が内惑星の内合のタイミングと重なると、日面経過となります。
冥王星の黄道通過†
- 冥王星の軌道は黄道面に対して大きく傾いているのが特徴であり、黄道面から外れたところにいるイメージを持つ方も多いでしょう。
- 実際、発見から今日までほとんどの期間、冥王星は黄道面の北側にいました。
- その冥王星も、いよいよ2018年10月、黄道面を北から南へ横切ることになります。
- 1930年の発見当時は逆に黄道面を南から北へ横切るタイミングで、このことが冥王星発見に役立ちました。
- 今回も、2015年7月、NASAの探査機New Horizonsが詳細な冥王星の姿を捉えるという快挙につながっています。
- このように昇交点から降交点まで移動してきた冥王星ですが、冥王星の公転周期は248年ですので、軌道を1周してふたたび北側に戻るのは2178年とまだまだ先は長いといえるでしょう。
関連ページ†
Last-modified: 2016-05-06 (金) 12:02:31