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章動 (Nutation)†
- 章動は歳差と同じように地球の自転軸の向きが変動する現象です。
- しくみは赤道の歳差と同じです。とくに、太陽や月・惑星が時々刻々と位置を変えることで起こる、より短い周期の変動成分が章動となります。
- 自転軸は歳差によって向きを変えつつ、章動によってその周りをぐるぐると回ります。
- もっとも大きい成分は周期約18.6年のものです。これは月の昇交点がこの周期で黄道上を1周することで引き起こされます。
- 章動はその働く方向に応じて、黄経における章動Δψと黄道傾斜における章動Δεに分けることができます。
- 章動の発見
- 章動の大きさはわずか9″程度でしかないので、18世紀になってようやくイギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーにより発見されました。
- 西洋書から直接西洋天文学を採り入れた天保暦では章動も考慮しています。
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Last-modified: 2020-05-27 (水) 17:57:00