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日の出入りの季節変化†
- 毎日の日の出入り時刻をグラフにすると以下のようになります。
- 変化は対称的になりません。
- 秋の陽はつるべ落とし:秋の日の入りの時刻は急速に変化します。
- 12月下旬から1月上旬には、日の出時刻が長期にわたってほとんど変わらない時期が続きます。
- 冬至や夏至がピークになりません。
- 冬至十日前:日の入りが最も早くなるのは冬至の10日前くらいになります。
- これはなぜでしょうか?
日の出入りが複雑に変化する理由†
- 太陽は毎日東からのぼり、南中時に最も高度が高くなり、西に沈んでいます。
- 時々刻々の太陽高度の変化をグラフにするとこのようになります。
- 季節により太陽の南中高度は変化します。
- これは先のグラフが上下に変化することに相当します。
- 南中高度が高くなる (グラフが上に) → 日の出は早く、日の入りは遅くなります。
- 南中高度が低くなる (グラフが下に) → 日の出は遅く、日の入りは早くなります。
- 変化の度合いは緯度によって異なります。
- このグラフからは日の出入りが最も早い・最も遅い日は夏至や冬至になるように思えます。
- 季節により太陽の南中時も変化します。
- これは先のグラフが左右に変化することに相当します。
- 南中時が早くなる (グラフが左に) → 日の出は早く、日の入りも早くなります。
- 南中時が遅くなる (グラフが右に) → 日の出は遅く、日の入りも遅くなります。
- この2つの効果を総合したものが、日の出入りの最も早い・遅い日になります。
- とくに、冬至や夏至付近では南中高度の変化の影響が小さくなり、相対的に南中時刻の変化の影響が大きく現れます。
- 冬至や夏至がピークにならない。
- 12月下旬から1月上旬に、日の出時刻が長期にわたってほとんど変わらない。
- 実際、南中時刻が変化した分だけグラフを補正すると、冬至や夏至をピークとしたほぼ対称的なグラフが得られます。
- 二至二分ごろの変化を表にまとめると、このようになります。
季節 | 南中高度の変化 | 南中時刻の変化 | あわせた変化 |
高度 | 時刻 |
春分 | 高くなる | 日の出は早くなる | 日の出は早くなる | 日の出がどんどん早くなる |
日の入りは遅くなる | 日の入りは早くなる | |
夏至 | 最も高い | 日の出は最も早い | 日の出は遅くなる | 日の出が最も早くなるのは夏至の前 |
日の入りは最も遅い | 日の入りは遅くなる | 日の入りが最も遅くなるのは夏至の後 |
秋分 | 低くなる | 日の出は遅くなる | 日の出は早くなる | |
日の入りは早くなる | 日の入りは早くなる | 日の入りがどんどん早くなる |
冬至 | 最も低い | 日の出は最も遅い | 日の出は遅くなる | 日の出が最も遅くなるのは冬至の後 |
日の入りは最も早い | 日の入りは遅くなる | 日の入りが最も早くなるのは冬至の前 |
関連ページ†
Last-modified: 2022-07-11 (月) 15:34:34