暦Wiki
留 (Stationary)†
- 留は、惑星の地心視赤経の時間変化が0、すなわち赤経方向の動きが止まる瞬間です。
順行と逆行†
- 通常、惑星は恒星の間を西から東へ運動=順行していくように見えますが、留〜衝〜留の間あるいは留〜内合〜留の間は、東から西へ逆戻りするように見えます。
- 前者を順行、後者を逆行といいます。留はその運動の向きが入れ替わる瞬間ということになります。
- そのような不思議な動きをすることから、天空を惑うあるいはさまよう星ということで「惑星」や英語のplanetの語源であるギリシャ語の「プラネテス」といった用語が誕生しました。
- もっとも、内惑星の場合は太陽に近いので背景の星も見づらくなります。最大離角を境に太陽の前後を行き来しているといったほうがわかりやすいかもしれません。
- これは地球が外惑星を追い越す際、あるいは内惑星が地球を追い越す際に起こる、見かけの運動です。
- その前後における惑星の位置関係は以下の図のようになります。地球と惑星を結ぶ線の方向が地球から見た惑星の方向を表わします。
- 地球と惑星が両方とも動いている図ではこの方向の変化がわかりにくいので、地球の位置を1箇所にそろえてみましょう。
- すると、留を境に運動の向きが変わって見えることがはっきりわかります。反時計回りに変化するときが順行で、時計回りに変化するときが逆行です。
- 外惑星の例
- 内惑星の例
関連ページ†
Last-modified: 2022-11-11 (金) 12:41:18