暦Wiki
月待ちは秋に限る†
- 月の出は毎日平均約50分ずつ遅くなっていきますが、中秋の名月のころはこの間隔がぐっと短くなります。
- 連日あまり変わらない時間に月が昇ってきますので、秋は月待ちするのに絶好の季節といえます。
- 季節による月の出の時刻の違い (2013年@北緯35度、東経135度)
月名 | 春 | 夏 | 秋 |
十五夜 | 17時14分 | 18時59分 | 17時41分 |
十六夜 (いざよい) | 18時18分 | 19時55分 | 18時18分 |
十七夜 (立待月) | 19時23分 | 20時45分 | 18時54分 |
十八夜 (居待月) | 20時30分 | 21時28分 | 19時33分 |
十九夜 (寝待月) | 21時37分 | 22時07分 | 20時13分 |
二十夜 (更待月) | 22時43分 | 22時43分 | 20時56分 |
なぜ中秋の名月のころは月の出時刻があまり変わらないのか?†
- 中秋の名月は秋分ごろの満月ですから、太陽は秋分点付近、月は反対の春分点付近にいます。
- 満月の翌日、月は紫の矢印のように黄道に沿って進んでいますが、
- 夕方18時には黄道は低いところを通っているので、月は地平線から近いところにいます。このため、前日とあまり変わらない時間に月の出を迎えるわけです。
- これに対し、春分ごろの満月では、太陽は春分点付近、月は反対の秋分点付近にいます。
- 同じく満月の翌日、月は紫の矢印のように黄道に沿って進んでいますが、
- 夕方18時には黄道は高いところを通っているので、月は地平線から遠いところにいます。このため、前日よりはるかに遅れて月の出を迎えることになります。
- 本質的には、月が春分点付近を通るころと秋分点付近を通るころの違いであり、満ち欠けは関係ありません。
- 満ち欠けによらず、月が地球の周りを公転する途中で必ず起きている現象です。
- 季節を指定することで太陽の位置が決まり、さらに満ち欠けを指定することで月の位置が決まりますから、このようなことが言えるわけです。
関連ページ†
Last-modified: 2022-07-12 (火) 16:45:30