暦Wiki
地球最近†
- 惑星などの天体が地球にもっとも近づく状態を地球最近と呼びます。
- 一般的に、惑星の軌道は楕円軌道とはいってもかなり円に近いので
- 外惑星は地球最近のころにもっとも大きく明るくなりますので、観望の好機となります。
- 内惑星は地球最近のころでは太陽に近すぎるため、観望には適しません。
火星の大接近・小接近†
- 火星の会合周期は約780日〜およそ2年と2か月です。
- このため、軌道上の会合位置は毎回2か月分ほどずれることになります。
- 火星の軌道は地球に比べて離心率の大きい楕円*1ですから、どこで会合するかによってその距離は大きく異なります。
- 大きく近づく場合を大接近、あまり近づかない場合を小接近といいます。
- もっとも近いときは0.373au程度、もっとも遠いときは0.678au程度と、2倍近い差があります。
- もっとも大接近となるのは火星の近日点付近で会合する場合です。
- 火星の近日点は黄経336°くらいですから、地球がその付近を通過するのは8月30日ごろです。
- 地球の遠日点通過は7月上旬ですから、もっとも大接近となるのは8月30日より少し前です。
- 2003年はその条件に近くなります。
- もっとも小接近となるのは火星の遠日点付近で会合する場合です。
- 火星の遠日点は黄経156°くらいですから、地球がその付近を通過するのは2月25日ごろです。
- 地球の近日点通過は1月上旬ですから、もっとも小接近となるのは2月25日より少し前です。
- 2027年はその条件に近くなります。
- 22会合周期≒47年ですから、11会合≒23年半経つと半周離れたところへ、22会合≒47年経つと元の位置へだいたい戻ります。
- 視直径=見かけの大きさは距離に反比例しますから、もっとも近いときは2倍ほど大きい、ということになります。
関連ページ†
Last-modified: 2020-05-27 (水) 21:39:27