暦Wiki
イスラム暦 (Islamic Calendar)†
- イスラム教圏で使われるこよみで、純粋な太陰暦であることが特徴です。
- うるう月は用いないので、太陽暦とは1年で約11日、33年で約1年の差を生じます。
- この暦の9月=ラマダンは、イスラムの教えにより日の出から日の入りまで食事ができず、断食月とも呼ばれています。このラマダンも太陽暦では毎年同じ時期ではなく、1年ごとに約11日ずつ早くなっていきます。
- 年はヒジュラ紀元で数えます。
- 月の初めは朔ではなく、三日月状の細い月が最初に見える日からになります。
- 月を見て判断しますので、1日は日の入りに始まり、日の入りに終わります。イスラム暦のほうが先に日付が変わります。
- 観測は天候や個人差にも左右されますし、計算もどんなモデルを使うかによっても異なります。現状では国や宗派により千差万別なこよみが使われています。
常用暦 (Arithmetic Islamic Calendar)†
- 月を見ないと判断できないという不便さもあるので、月の満ち欠けを簡略化したこよみ=常用暦もよく使われます。
- 常用暦のうるう年
- 各月の日数は表のとおりですが、これだと平均29.5日と月の満ち欠けより少し短くなるので、30年で11回だけDhul-Hijjah月を30日とします。これがイスラム常用暦のうるう年です。
- これにより平均値は(29.5×12×30+11)÷30÷12=29.530556日となります。
- 30年周期のいつをうるう年にするかは統一されていませんが、たとえば2,5,7,10,13,16,18,21,24,26,29年目などが使われているようです。
月 | 名称 | 日数 |
1 | Muharram | 30 |
2 | Safar | 29 |
3 | Rabia Awal | 30 |
4 | Rabia Thani | 29 |
5 | Jumaada Awal | 30 |
6 | Jumaada Thani | 29 |
月 | 名称 | 日数 |
7 | Rajab | 30 |
8 | Sha'ban | 29 |
9 | Ramadan | 30 |
10 | Shawwal | 29 |
11 | Dhul-Qi'dah | 30 |
12 | Dhul-Hijjah | 29 |
関連ページ†
Last-modified: 2014-08-26 (火) 11:44:41