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太陰暦 (Lunar calendar)†
- 新月を含む日を1日とし、月の満ち欠けで1か月を定める暦です。
- 太陰とは太陽に対して用いられる言葉で、月のことを指します。
- 昨日の太陽と今日の太陽の違いはまずわからないと思いますが、月は形や見える時間が毎日変わっていくので、違いが明確にわかります。
#文字がなくても、三日月が見えたら○○のような約束事が成立します。
- そのため、一般に太陰暦の方が太陽暦よりも先に発達してきました。
- とくに、イスラム暦は現在でも広く使われています。
- ただし、イスラム暦の新月とは太陽と同じ方向にあって見えない月=朔のことではありません。朔を過ぎ、再び夕方西の空に見え出す細い月のことを指しますので、朔からは1−2日ほど遅れることになります。
- イスラム諸国の国旗に三日月が多いのは、そういった点も影響していると思われます。
- 29日 (小の月) と30日 (大の月) で平均29.5日の満ち欠けに合わせます。
- 1日は月が立つので「一日」、月末は月がこもるので「晦」あるいは三十路のような調子で「三十日」、1年の終わりは「大晦日」といいます。
- 日付から月の形がわかります。
- 三日月は本来、太陰暦で3日の月のことです。
- 月の真ん中にあたる15日ごろはだいたい満月になります。十五夜=満月という認識はそこから来ています。
- 太陰暦の1年は29.5×12=354日と太陽暦の1年よりも短いため、両者の日付は毎年11日くらいずつずれていきます。
- 農耕作業は季節変化に合わせる必要があるので、太陰暦だと田植えなどを毎年約11日ずつずらさないといけません。
- これを補正するのが太陰太陽暦です。
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Last-modified: 2022-11-04 (金) 10:53:52