暦Wiki
月の暦の大と小†
- 陰暦には大の月=30日と小の月=29日があります。
満ち欠け周期は約29.5日、大と小を交互に置けばよい?†
- 平均値だけで決めていれば、ほぼ交互になるはずです。
- 平均値のより詳しい値は29.53日なので大の月のほうが少し多くなります。
- 平均値で月の満ち欠けを決める方法を平朔 (経朔) といいます。
- 日本で使われた暦では元嘉暦だけが平朔によります。
- イースターは平朔による満月を使って定めます。
- 平均値でなく実際の満ち欠けを使うと、29.3〜29.8日の間で複雑に変化します。
- 実際の満ち欠けで決める方法を定朔といいます。
- 日本で使われた暦では儀鳳暦以降、太陽暦を導入するまでずっと定朔の太陰太陽暦を使っています。
- 変化が大きい年は小の月や大の月が連続します。
- 場合によっては大の月が4回、小の月が3回連続することもあり、これを四大三小といいます。
- 宣明暦の時代には四大を避けるためにわざわざ月の大小を入れ替えることがありました。
- 変化が小さい年は比較的交互に並びます。
どの月が大でどの月が小になるか?†
- 実際の月の満ち欠けを使う=定朔だと、大の月と小の月の並びはきわめて多彩になります。とても覚えられないのでさまざまな工夫がなされました。
- 月の大小だけを絵解きにした大小暦 (国立国会図書館 )
- 語呂合わせ
西向く士 (ニシムクサムライ=2,4,6,9,11月) は小の月
- 大小の文字板
29日と30日以外にない?†
- 日本や中国のように、朔 (新月) を基準にする暦の場合
- 周期が変化するといっても、たかだか29.3〜29.8日の範囲です。
- したがって、28日とか31日の月はありません。
- イスラム暦など、初めて見える月を新月とする暦の場合
- 観測時期が夕方に限られますので、そこで月を逃すと翌日まで持ち越すことになります。
- このため、厳密には28日や31日の月が存在しうることになります。
- 天候にも左右されますので、実際には、見えると予測される日をもとにしたり、30日たったら自動的に翌月にしたりするようです。
関連ページ†
Last-modified: 2013-09-24 (火) 18:02:23