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満ち欠け周期の変動†
- 月の満ち欠け周期は変動します。
- 平均は29.53日
- 29.3-29.8日で変化
- 急に長くなったり短くなったりはせず、1年ほどかけてゆっくり変動します。
周期が変動する理由†
- 月の満ち欠けが1回りするためには、月が地球の周りを1回公転するだけではなく、その間に地球が公転により動いた分だけ余計に公転しなければなりません。
- 地球はケプラーの法則に従い、近日点では速く、遠日点では遅く動きます。
- このため、地球が公転により動いた分は、近日点で大きく、遠日点で小さくなります。
- したがって、満ち欠け周期も近日点では長く、遠日点では短くなります。
- 月もケプラーの法則に従い、近地点では速く、遠地点では遅く動きます。
- 満ち欠け周期は、近地点付近で朔となる場合に短く、遠地点付近で朔となる場合に長くなります。
- これら2つの要素だけだと、地球の軌道上の位置だけで決まりそうに思えますが、月の楕円の向きは8.85年の周期で変化します。
- 満ち欠けの周期はこれらの合成周期で決まります。
周期変動の特徴†
- 春分付近・夏至付近・秋分付近・冬至付近の満ち欠け周期をそれぞれ線で結ぶと下図のようになります。
- 月の楕円軌道の向きが大きく影響
平均的には近日点に近い冬至〜春分が夏至〜秋分よりも長くなりますが、月の楕円軌道の向きが変わることで逆転します。
- 近日点と遠地点が揃うと変化は大きくなり、近日点と近地点が揃うと変化は小さくなります。
関連ページ†
Last-modified: 2022-07-12 (火) 16:19:58