暦Wiki
1日の始まり†
- 1日は必ずしも正子 (子の正刻=午前0時:真夜中) に始まるとは限りません。
常用時/市民時 (civil time)†
- 日常生活では昼に日付が変わっては不便ですので、正子 (子の正刻=午後12時=午前0時:真夜中) から正子までを1日とします。これが常用時または市民時であり、真夜中に日付の変わる、普段使っている時刻です。
天文時 (astronomical time)†
- 天体観測の途中で日付が変わるのは不便ですので、プトレマイオスは正午 (午の正刻=午前12時=午後0時:お昼) から正午までを1日としていました。これを天文時といいます。
- 世界時0時のユリウス日に0.5の端数がつくのは、日の変わり目が正午だった名残です。
- 天文時は太陽の時角ということもできます。視太陽時は太陽の南中=0時をもって時計を調整できます。
- 天文学においても、ようやく1925年1月1日から正子から正子までを1日とするようになりました。
- 1925年1月1日0時 (常用時) = 1924年12月31日12時 (天文時) という関係になります。
- 天文時は天文学のほかにも船舶時間に使われていました。
そのほか†
- 日の出・夜明
- 太陽が再生する日の出を1日の始まりと考えることは多いと思います。
- 江戸時代でも暦の上では正子から1日が始まることになっていましたが、人々の意識の上では明六つ (夜明) が1日の始まりと考えられていたようです。
- 日の入り
- 夕方に見える三日月状の細い月を新月としていると、必然的に日の入りが1日の始まり・1か月の始まりになります。
- 夕方から始まるので、たとえばクリスマス・イブとクリスマスの朝は同じ日になります。
- 現在でもイスラム暦やユダヤ暦では日の入りを基準としています。
関連ページ†
Last-modified: 2017-06-22 (木) 10:34:18