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日躔/日行盈縮†
- 日本や中国で使われていた太陰太陽暦では、太陽の運動を日躔 (にってん)、太陽の動きが速くなったり遅くなったりすることを日行盈縮 (えいしゅく) といいます。
- 日行盈縮は月行遅疾よりも遅く、6世紀ごろ張子信により発見されたといわれています。
- 定気が採用されるのは清の時代になってからのことです。
- 平均運動からのズレ、すなわち日行盈縮の大きさを比較すると以下のようになります。
- 儀鳳暦の日行盈縮は不自然な変化をするものの、春秋分付近を除けば現代値に近くなっています。
- 大衍暦〜宣明暦は2次の補間式を用いており、似たような値になります。ヒッパルコスの値 (図中アルマゲストと表記) とも近いですが、現代値よりは少し大きくなっています。
- 貞享暦は3次の補間式(招差術)を用いており、現代値にかなり近くなります。
- ケプラーの楕円運動など近代の西洋天文学を採り入れた寛政暦や天保暦では現代値とほぼ同じになります。
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Last-modified: 2023-10-11 (水) 00:31:08