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二十四節気の変動とうるう年の役割†
- 暦上の1年が365日なのに対し、1太陽年の長さは365.2422日ですから、1年かけて軌道上を1周してきてもまだ0.2422日 (=約6時間) だけ足りません。
- このため、二十四節気の時刻は毎年約6時間ずつ遅くなっていきます。
- 2012年は3月20日14時に春分を通り過ぎました。
- 次に春分を通過するのは365日と約6時間後、つまり2013年の3月20日20時になります。
- その次に通過するのはさらに365日と約6時間後、つまり2014年の3月21日2時ごろとなります。同様に、2015年には3月21日8時ごろとなります。
- このままでは延々と遅くなっていきそうですが、2016年はうるう年のため1日多く、366日あります。
- このため、2016年は3月21日14時ごろではなく、3月20日14時ごろになります。
- それまで約6時間×4年=約1日だけ遅くなった分が、うるう年で1日増えたことで帳消しされ、だいたい元の時間に戻るわけです。
- 逆に言えば、こよみの日付と二十四節気 (あるいは季節) が大きく変わらないようにするのが、うるう年を挿入する理由です。
- 4年後にうるう年を挿入するとだいたい元に戻るのですが、0.2422×4=0.9688<1日ですから、実際には少し戻しすぎになります。
- このため、1年ごとには約6時間ずつ遅れ、4年目には最初の時間よりも1 - 0.2422×4≒0.03日だけ早くなります。
- 400年後にはその100倍、つまり3日も早くなります。
- この400年で3日のずれを解消するのがグレゴリオ暦導入の目的です。
- グレゴリオ暦では、二十四節気は下図のような変化をします。
- 1年ごとでは約6時間ずつ遅くなります。
- 4年ごとにうるう年となってほぼ戻るが、少し早くなります。
- 1800年、1900年、2100年はうるう年ではないので、前に戻らず約6時間遅くなる状態が続きます。
- 2000年はうるう年なので、少し早くなります。
二至二分の変動パターン†
- 基本的な変動パターンは上述したとおりですが、それぞれどのあたりの日付を変動するのかまとめておきましょう。
- 6月20日: 2056年以降
- 6月22日: 令和元年(2019)まで
- 6月23日: 明治36年(1903)
関連ページ†
Last-modified: 2022-07-06 (水) 18:31:33